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管理棟数について

社長ブログ

今日は現場管理について思うところを少し書いてみます😊

 

私は、20代を総合建設業の建築会社で過ごし仕事を覚えました。

 

その会社はsootoでつくっている建物よりも規模の大きな

マンションや商業ビル、銀行、店舗等を主に手掛ける会社でした。

 

工事が始まると現場事務所を設置(時には周辺の建物を借りて)して

毎日そこに出社する形で一日中現場で工事を管理する為、工事の進捗も常に記録しながら

現場事務所での事務作業と現場巡回で行ったり来たりと工事を管理していました。

 

業者さん達も、不明点等あればすぐに現場事務所に立ち寄ったりして

打合せ確認が行われるので 工事管理という面ではしっかりと目が行き届くようになっていました。

 

今では当時よりも、伝達方法が進化して 

直接会わなくてもその場から連絡がとれるし、写真や資料のやり取りもスマホで

可能になった為 問題の場所で直接立会いながら打合せを行うことは

減っているのだと思います。

 

このような環境で仕事を覚えたので、戸建住宅会社に移った時に

重点管理といわる 週に数回程度 現場に行き

進捗状況や問題がないかをチェックしたり、打合せをしたりする管理方法に

なかなか慣れることが出来なくて、一日中現場にいたりしていました😅

 

しかし、その会社では年間数百棟建てる事もある規格住宅をあつかっていた為

住宅を構成している材料も既製品がほとんどで 流れるように各業者さんが作業を行っていきました。

 

自動的に家が建っていくような感覚で すごく衝撃を受けました😵

 

また、初めて管理した物件で”工程表”を書いて大工さんと打合せをした時に

こんな細かい工程表はじめて見たと言われた時にすごく違和感を覚えました。

 

これは20年程前のことですが、今では建築業界でもDX化が進み

管理し易くなる方法がいくつも採用されていて

当時より人的ミスによる問題が減っていると思います😃

 

しかし、そうなる程 失われる経験も多くあり 管理者の技術は当時より

低くなっているように思います😩

 

前置きが長くなりましたが、ここからが本題です。

先日 某有名YouTuberの動画を見ていると ”工務店の選び方”の基準を

発信されていて、その中で現場監督の年間管理棟数について

ハウスメーカーは年間工事棟数も多いので平均的に年間30棟を一人が管理するが

優良工務店は年間10棟前後ということでした。

 

その動画では、ハウスメーカーの家は規格化されていてローコスト住宅に限っては

2ヶ月程で引き渡しを行うところもあるが

注文建築をおこなっている工務店では工期が5ヶ月程かかりますとも 発信させていました。

 

単純計算すると年間管理棟数÷12ヶ月(1年)に1棟にかかる工期をかけると

同時に何件管理しているかが大体わかります。

 

一般的ハウスメーカー:30棟 ÷ 12ヶ月 × 3ヶ月=7.5棟(同時管理棟数)

ローコストハウスメーカー:30棟 ÷ 12ヶ月 × 2ヶ月=5棟(同時管理棟数)

優良工務店:10棟÷12ヶ月 × 5ヶ月=4棟(同時管理棟数)

 

あくまでも計算上にはなりますが”そんなに変わらんやん”っというのが

感想で、しっかり規格化されているのであれば 施工マニュアル等が

充実していて管理体制も確立できているハウスメーカーの方が

さらに管理はしっかりできると感じました。

 

何よりも、”注文建築”という物件毎に施主の要望を0から吸上げ

オンリーワンの家づくりをする場合 それをしっかりと管理して作り上げる為には

資料作りはもちろん、打合せを含めて ”規格住宅”の倍以上の労力がかかると私は経験上感じています。

 

私自身 勤めていた時に同一区画内で 3ヶ月間に30棟強のお家を一人で管理した経験があり

戸建住宅業界の管理体制については、理解していると思います。

 

とても過酷な時間でしたが、今でも交流のあるお客様もいるので

いい思い出になっています😓

 

これまで、常駐管理、重点管理を経験してきて

管理の上で重要なポイントをある程度理解しいる上で

本当の”注文建築”をしっかりと同時に一人で管理するには

経験豊富で技術のある管理者で2棟同時が限界だと思います。

 

先程の単純計算を逆算すると

年間管理棟数 ÷ 12ヶ月 × 5ヶ月=2棟(同時管理棟数)

年間管理棟数=2棟×12ヶ月÷5ヶ月

年間管理棟数=4.8棟

 

余程管理体制や方法が統一されていても、しっかりと管理するということで

あれば1人が管理できる物件は5棟が限界だと思います。

 

また、規格住宅がいくらプラモデルのように繰り返しであったり

同じ仕様で熟練度が上がっているといっても

信頼できる大工さんや協力業者さんに仕事を丸投げでもしない限り

同時に5棟以上管理することは難しいと考えています。

 

この場合の監督の業務は材料の手配になり 管理ではなくなっています。

 

まして、戸建住宅業界(特に規格住宅)の現場監督さんの大半は

施工図を描くことも理解することもままならない為

正しい施工や特別な指示、要望、それによる周辺への影響

関連業務を理解していない可能性もありトラブルの危険性が高いと思います。

 

良くSNS等で流れているトラブルについては、業界の管理体制や分業制により

起こるべくして起こっていると私は考えています。

 

話をまとめると、某有名YouTuberさんが言う ”工務店の選び方”の基準の

現場監督の年間管理棟数について、優良工務店は年間10棟前後ということでしたが

私の結論は、この管理棟数は ”儲ける為の管理棟数”もしくは

優秀な監督さんのそろった工務店がさらに管理方法に工夫を加えた場合の

管理棟数だと考えます🤔

 

発信者にはそれぞれ思いがあり、伝えたい内容があると考えますが

それが、全ての人にとって正しい内容であると私は思いません。

 

今回の私のように、それを聞いて自分の判断で解釈する材料となれば良いと

考えていますので、今日のこの内容が お読みいただいた皆様の一つの材料になれば幸いです。

 

また、住宅業界のDX化も目まぐるしく進んでいて技術力の進歩

家づくりの内容等、皆さんに伝える力があがっていると思いますが 

まだまだお家づくりの相手選びに関しては 直接逢って 相性や家づくりの内容を

確認される事が必要だと私は考えます☺️

 

長くなりましたが、最後までお読みいただきありがとうございました😊

 

 

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