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家づくりを上手に進めるための5つの手順②-3 “求める条件は?”

家づくりを上手に進めるための5つの手順

こんにちは。sootoの足立です。

 

今回も【家づくりを上手に進めるための手順】その②、“求める条件は?”の続きをお話しします。
※前回の記事はこちら

 

5. ランニングコスト・メンテナンス

一般的にはイニシャルコスト(建築時の費用)ばかりを意識しがちですが、それだけを重視して日々の生活に負担がかかってしまっては本末転倒です。

住宅ローンの返済額や初期予算同様にランニングコスト・メンテナンスについても十分な意識をもって計画する必要があります。

まずは、ランニングコスト・メンテナンスについて説明していきます。
(ここでは住宅取得後の生活で必要となるコストをランニングコストとして位置付けています)

設計図と建築模型と電卓

  1. 誰しも、ランニングコストがかからないお家を望まれると思いますが、ひと言にランニングコストと言っても、下記のように分類することができます。
❶光熱費
❷メンテナンス
❸諸税
❹保険
❺将来計画の費用

大きく5つの項目に分類しましたので それぞれについて説明させて頂きます。

 

❶光熱費
生活に必要な光熱費を示した費用。家電や住宅設備などの省エネ機器を選択することで調整できます。
ただ、これらの一部は住宅性能により必要かどうか変わるものもあります。また、一次エネルギー源を電気、ガスを選択する事も大切な検討事項になります。

 

❷メンテナンス
屋根や外壁、防水、防虫、設備機器の更新など中長期で必要になるものと、庭や植栽、屋外の木部維持、落ち葉による雨樋の清掃など短期で必要になるものの二種類があります。

入居後2年程は生活スタイルに合わせたカスタマイズを行う期間でもあるので、そういったコストも必要です。


外壁をタイルにするなど、耐久性、対応年数の高い素材を選択することで、メンテナンス期間を延ばすこともできます。また、太陽光を設置する場合は屋根材を兼用できるものもあります。

その他、近年の夏の強烈な日差しの影響で屋外木材の維持が難しくなってきていることも念頭におく必要があります。

 

住宅の足場を組む職人

 

❸諸税
お家を取得した後にかかり続ける税金(固定資産税、都市計画税)を示しています。

税金については、家づくり時期によって税優遇があったり、内容が変わったりもします。また、住宅取得後、数年の軽減優遇もあるので、優遇期間の終了後のコストについても注意が必要です。


ザクっとした試算ですが、土地(200㎡以下) 2000万で購入、建物(120㎡以下)2000万で購入した場合、

<軽減優遇がない場合>
土地20.4万、建物20.4万、合わせて40.8万になりますが、土地、建物それぞれにある税優遇を適応すると建物12万、土地4万、合わせて16万になります。


現在、建物の優遇期間は取得から3年、土地はその建物を解体するまで永年なります。建物の3年については、建物性能等で5年とされることもあります。


以上から、1〜3年は16万、4年目以降は建物20.4万+土地4万 合わせて24.4万となりますが、建物については税の基準になる評価格が3年毎に見直されるので実際は24.4万以下になります。


※住宅ローンを利用した場合、所得税の控除が13年間あり、最大400万+αを受ける事ができますが、今回は住宅ローンの検討材料になるのでコストとは切り離して考えました。

ライフプランを提案するFP

❹保険
お家を取得した後に必須である火災保険以外にも、地域によっては地震保険についても検討が必要です。

また、近年の天候災害への対策として水害対応や家財保証などの保証内容についても確認しておいた方がよいと思います。

一般的に10年契約 一括払いとして20〜35万程度の準備が必要となります。

 

❺将来計画の費用
将来計画として、以下の将来計画に必要なコストをランニングコストとして計画準備していくことも必要です。

 ・出産に伴う部屋分計画
 ・介護計画
 ・同居計画
 ・在宅業務計画
 ・改築コストを伴う計画

住宅模型と電卓と通帳イメージ


これら入居後のコストについては、ライフプランでの検討事項となります。

より正確なライフプラン(人生設計)の材料になるよう、ランニングコストも含めて検討していく必要がある事をわかっていただければ幸いです。

 

質問などございましたら、お電話、またはお問合せフォームよりいつでもお気軽にご連絡ください。

次回も引き続き、求める条件は?”の最終項目である“家づくりの過程”についてお話しします。

 

今回も長くなりましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。

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