今日は住宅業界の今後の価格の動向について私の見解をお話します
先日、最近ウッドショックや円安と価格上昇、物価上昇のニュースばかりで
今家づくりを進めていいものか?といった質問を受けました
結論から言いますと、進めた方が良いと考えています。
この進めた方が良いというのは、すぐに家づくりの契約をした方が良いという事ではありません。
家づくりについての情報収集を始めた方が良いという事です
特に住宅性能の変化や国策、補助金等
今後の家づくりのデザイン以外の方向性についての情報収集です。
建物の間取りやデザインについては、生活スタイル、家族構成の変化、趣味趣向等々で変化もあり
どれが最適か?いつが最適か?についてはそれぞれの家庭で違いますが
今欲しくなったので、すぐに購入といった考えで行う程 安い買い物ではありません。
準備期間をしっかりとって、その間に自分達にあった 家づくりができる相手を決め
購入時期を判断する際に必要な情報をもって
正に今がその時か?といった判断が出来るようになっておく必要があります。
例をあげると、
補助金を受ける場合に 申込期間や交付される補助金の全体枠や予想棟数等
事前に仕組みを知っていると ”早く決めないと補助金が受けれなくなりますよ”っといった
催促に惑わされることがなくなります。
そもそも、”地域型住宅グリーン化事業”のような補助金の割り当てを事前に受けるような補助金もあるので
購入前に明確なスケジュールの説明を受けることも可能です。
このように事前に情報収集で得た内容で
このタイミングで家づくりを開始すると 自分達の基準で決める事ができるようになります。
今回受けた相談では、
現在の価格が高くて情勢が落ち着けば価格が戻るといった考えなのかなと私は受け取りましたが
以下の情報から価格が戻る(値下げ競争が再度起こる)という事は無いと考えています。
ここ20年程での建物基準や性能・使用材料の変化は大きく
今後の方向性については、住宅補助金の継続的な発表からみても
国の指針を含めて一定の方向(住宅性能の向上)に向かっていると考えています。
また、建てるための資金繰りについては
住宅ローン等の金利を含めた金融業界の動きの変化も知る必要があります。
これについては、現在 最低金利と言われている状況の中、世界経済の影響を受けながらも
金利の据置きが維持されている状態なので
今後金利が上がることはあっても下がることはないと考えています。
価格に関する情報収集については以下のような事を知る事で
自身での判断基準ができると思います。
①ここ20年の住宅業界の価格変動
②国策から見た住宅性能向上による価格変動
③世界経済の流れからの価格変動
④人材不足からの価格変動
国策については実行され続ける限り、補助金等の住宅取得に関する応援は継続されると思いますが
住宅性能基準についての法整理や国が目標としてる数に近づく程
補助金の条件についても厳しくなっていっています
また、住宅の建築棟数は2013年に消費税の増税による駆け込み需要で急激に増えましたが
全体的には、減り続けている状況です。
需要と供給のバランスからも 建築ラッシュ時にあったような
やみくもな受注競争による協力業者、メーカーの値下げ競争は
なくなり、ゆっくりですが着実に資材の価格は上がってきていました。
その上での、コロナやウッドショック、円安といったマイナス要因が後押しする形で
この1年で更に価格の上昇が進みました。
ただ、マイナス要因として価格だけが上がったわけではありません。
IOT等の技術の導入や、建物の性能、デザイン、キッチンを含めた住宅機器性能等
良くなってきているものも多くあります
最近では、3Dプリンターによる住宅建築も価格破壊に向けて
新たな可能性として上がってきていたり
技術の進歩による新しい選択肢も今後現れてくる事も確実です
以上のようなことから、どんなお家づくりをするか?以外にも
今が自分にあったタイミングかを判断する為に
情報収集が必要であると私は考えます
時間が来ましたので、今日はここで終わりにします
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