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家づくりを上手に進めるための5つの手順②-2 “求める条件は?”

家づくりを上手に進めるための5つの手順

おはようございます。sootoの足立です。

 

今回は【家づくりを上手に進めるための手順】その②、“求める条件は?”の続きをお話しします。
※前回の記事はこちら

 

 

4. ボリューム・区画

ひと言でボリュームと言っても、床面積など数値で表現できるものや、天井の高い広々した空間など感覚的で数値化しにくいものがあります。

 

ボリュームは家の骨格であり、建築後の変更がとても難しく、かつコスト面に大きな影響を及ぼす要素となるのでしっかりと考える必要があります。

 

…とは言え、なかなか自分たちの必要とするボリュームは分からないと思います。
(私もこの建築業界に入るまでは分かりませんでした)

 

ですので、一度次の質問に答えてみてください。もちろん、答えられる範囲で全然問題ありません。

 

机の上で設計する建築士

 

❶家族構成(現在、10年後、20年後、出来ればその先も)
家の利用形態の変化に合わせたボリューム、間取りの検討情報になります。

 

❷現在お住まいの家の間取り、床面積、天井の高さ、収納状況
家づくりの基準になる環境の情報になります。

 

❸現在お住まいの家の各部屋の使用状況、使用時間帯
家づくりの基準になる環境の情報になります。

 

❹現在お住まいの家の良い点、悪い点
要望の深掘りに必要な情報になります。

 

❺現在お住まいの家の光熱費
住宅性能を検討する情報になります。
※新しい家のボリュームや形状によって光熱費が大きく変わることがあります。

 

❻現在お住まいの家の室温環境
住宅性能を検討する情報になります。

 

❼現在お住まいの家の外観
外観ボリュームの比較参考情報になります。

 

この質問は、建築会社があなたの望む家を考え、提案するにあたり、同じ基準を共有しやすくするための質問です。

 

家づくりをする際、現状の住まいを知ることは建築会社にとって必須条件ですが、あなたご自身にとっても、新しい家に望むことが再認識できるというメリットがあります。

 

ここまではよろしいでしょうか?

 

では、続けてこれから作っていく新しい家についての質問です。

 

お客様に説明する建築士

 

❽建築予定地の場所、大きさ(敷地面積、建築条件:建蔽率、容積率他)

 

❾必要な部屋と床面積、その使用用途

 

❿プライバシーの確保(部屋の分け方)やその考え方

 

⓫生活音の分け方(希望)

 

⓬収納予定のものの大きさ、量(家具、家電、衣類、趣味用具、生活備品、本、ペット用品等)

 

⓭天井の高さの希望、吹抜けの有無

 

⓮階段の希望設置場所

 

⓯動線希望(家事、仕事、介護、子供、趣味等)

 

 

こちらの質問では、明確な要望とそれらを形にするための条件確認ができます。

 

これは建築会社があなたの要望を形にするために必要な諸条件であり、その要望に様々な手法やアイデアがあてはめられるかを、コスト面も含め検討する材料となります。

 

 

たとえば、「予算は抑えたいけど リビングは広く、天井は高くしたい」という要望があったとします。

 

この場合、吹抜けを設けてリビングとダイニングを1室として対面キッチンで仕切り、空間的なつながりを持たせると、リビングの床面積が小さくても広がりのある空間を感じることができ、なおかつコストも抑えられます。

 

吹き抜けから見たリビングイメージ

 

しかしその手法を採用したくても、その他の条件に「吹抜けはNG」「ダイニングとキッチンは完全に分けたい」などの要望があれば採用できません。

 

 

改めてお伝えすると、今回の項目はお家の骨格や間取り、空間形成に大きく関係する部分なので、しっかりと検討する必要があります。

 

建築会社は最低限これらの質問をしてきますが、先の質問(❶~❼)に答えれば、後の質問(❽~)は建築会社が一緒に考え、提案してくれるはずなのでご安心ください。

 

お客様と打ち合わせする建築士

 

もしそれらの質問がないようであれば、その建築会社は“家づくり”ではなく、“家”という商品を販売していると考えた方がいいと思います。

 

 

今回も長くなりましたが、とても重要な内容ですのでぜひ一度挑戦してみてください。

家づくりの見落としがちな部分に気付くきっかけになれば嬉しいです。

 

 

なかなか長期戦になってきましたが、次回も“求める条件は?”についてお話しして行きますので楽しみに。

 

質問などありましたら、お電話、またはお問合せフォームよりいつでもお気軽にご連絡ください。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

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