おはようございます。sootoの足立です。
今回は前回に続き、施工図を描くことで得られる【5つのメリット】の続きを説明させていただきます。
※前回の記事(①施工ミスが減る ②関係者に対して正確に伝達できる)はこちらから。
③工期が短縮される
施工中に口頭やその場で手書きで書いた曖昧な資料を渡して説明しても、しっかりとした事前検討ができていないので、考えるために手が止まったり、指示を間違えて作業した場合、最悪やり直しが発生することもあります。
しかし、施工図という正確で解釈の余地のない共有資料があると、仮にはじめての施工方法であっても答えが描かれているので完成まで最短時間で進むことができます。
また、関連する作業での打合せ資料としても正確に伝えることができるので、スムーズに問題点を確認することができます。
こうした積み重ねで無駄が省かれ、圧倒的な工期の短縮につながり、それが作業の余裕と正確性に貢献するのです。
④コストが縮小される
これは①の【施工ミスが減る】にも関連しますが、明確な完成形が示されるので間違ったものを作ることがなくなります。
「あんな感じ」「こんな雰囲気」「どこどこで作ったのと同じイメージで」…というように、抽象的な表現では受け取る人によって出来上がりも変化します。
まったくのお任せで依頼されている場合はそれでも良いかもしれませんが、結局気に入らない時はセンスが悪いなど、これまた抽象的な表現でやり直しを依頼するかそのまま妥協するかのいずれかとなります。
しかし施工図があれば、明確に意思決定されたものが正確な資料としてできあがるので、受け取る人によって変わるようなことはありません。
答えは一つです。
結果やり直しもなく、材料も労力も無駄がなくなりコストも縮小されるのです。
⑤現場監督の技術が向上される
私はゼネコンで仕事を覚えたので、施工図による緻密な計画・打合せのもと、建物を建築して行く重要性をしっかりと理解しています。
しかしながら木造戸建て住宅業界では、多くが簡素化や工期短縮などコストを下げることに注力するあまり施工図への意識が低く、施工図を描けないだけでなく理解すらできない現場監督もいる状況です。
施工図を描き、使うことで家全体の詳細を理解し、細部を意識して家づくりを行うことで技術力も大きく向上すると考えています。
それぞれのメリットの説明は以上になります。
今回は、なぜ施工図が必要なのかという意味づけから施工図を描くことで得られる【5つのメリット】について説明させていただきました。
①施工ミスが減る
②関係者に対して正確に伝達できる
③工期が短縮される
④コストが縮小される
⑤現場監督の技術が向上される
3回で5000文字以上の記事になりましたが、これでもまだ書き切れていないくらい施工図は重要だと私は考えています。
家づくりは人の未来をつくる仕事、それを担う人には責任と技術が必要です。
一番大切なのは “想いの詰まったお家を正確につくる” ということ。
それを置き去りにした家づくりをしないよう、1人でも多くの住宅業界の人が施工図の重要性を理解して家づくりを行うように伝え続けていきたいと思います。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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